Daily Archives: 2013年10月11日

ワタシクリエイト in神宮前

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バーテンダー として生きる 岡崎裕子さん

岡崎裕子さんのプロフィール
■経歴
子供の頃からの目標だったホテルマンになり、その後、接客業にこだわりバーテンダーへ転身。
二度目の職業転換で天職に巡り会えた現在、バーテンダーの道を邁進中。

今のお仕事で仕事をされようと考えたのはいつ頃から?その決断にいたったエピソードあればきかせてください
青山のバー・L’asile(ラジィール)で店長兼バーテンダーとして働く岡崎裕子さん。
やっとの想いで手に入れたホテルマンとしての仕事を辞め、バーテンダーになった。彼女は、『バーテンダーとしての生き方』を選んだという。

岡崎さん:「ずっとホテルマンになりたかったの。小学生のときからずっと。専門学校まで行って、就職して。
でも当時働いていたホテルが、日本の会社から、外資系にうつることを経験したんですね。
仕事とか組織編成とか色々変わってしまって、ホテルマンの将来性に疑問を持っちゃって。でも、やっぱり接客業がしたいなぁと」

岡崎さんは、接客の極みとしてバーテンダーを選んだ。もう絶対にやめないという覚悟があるとのこと。

Atlya:「今いる場所で、頑張るって決めているのが、本当にすごい!」

岡崎:「まぁ、ホテルから逃げたっていう思いがあるからね。あんなに志していたホテルマンの仕事を投げ出したから、次に自分でやるって決めたものは、簡単に手放してはいけないと思っているよ」

お店立ち上げで一番苦労されたこと、エピソードを交えて教えてください。
Atlya:「店長として何年ですか」
岡崎「いま1年7カ月。前日まで銀座で働いていて、いきなり青山にきて、引きつぎもなにもなく、どうしよう!っていう状態でした」

Atlya:「店長としては、はじめて?」

岡崎「うん、はじめて。最初はすごく手探りで、前任の方の色がすごく残っているところを、はたして経験の浅いわたしがどう変えていくのか。もちろんお店によってルールも違う。それを覚えるのとこ、自分のやりたいことと、やらなきゃいけないことなど、かなり葛藤がありました。接客面だけでなく、経営っていうものをきちんと考えたのも今回がはじめてだったから」

当初は,何度か重圧に押しつぶされそうになった。
でも、簡単にあきらめてはいけないという思いで、ひたむきに頑張って今がある。

岡崎「わたし多分、接客業むいてないんですよ」

Atlya:「そうですか!?」

岡崎「人間きらいの人間すきっていうか…。なんだろな、生まれ持った才能がないからこそ、考え苦しむというか。それでも、きっとやりたいから続けられています」

原宿(青山)の街にお店を持たれた理由は?
Atlya:「青山ってどんな街ですか」

岡崎「思っているより、下町っていうか…大都会の真ん中でありながら、コミュニティーがちゃんとあって、気さくに話ができる街。都会では、あまりないと思う。犬の散歩している常連さんと話したり、ご近所さんに声かけてもらったり…
とにかく距離が近い、人間味がある街。
青山はいままで働いた中で一番おもしろい街。やってみたい場所だったから、すごく楽しい」

(女性として)家族やパートナーとの生活と仕事で、苦労されていること、また意識されていることや両立のためのご自身のアイディアは?
Atlya:「プライベートと仕事との両立はできていると思いますか」

岡崎「むずかしいよね。人と生活のリズムがまったく違うので、その限られた時間の中で、家族然りともだち然り、大切な人のためなら寝るのを削って会うかな。でも、単純にお休みの時も仕事のことを考えているっていうか…
どこにいても接客のことを意識してしまうし、また、意識する自分でいたいと彼女は言う。
バーテンダーとしていることが、心地いいんだよね、わたしは。それをやめたら自分が腐るっていうのはあるし、それが嫌なの」

Atlya:岡崎さんは、やはりバーテンダーが天職なのかもしれない。

女性がバーテンダーになることとは
岡崎「母がこの前ポロっと、バーテンダーになること、本当は反対だったって言ってました。なにも反対しない両親だけど、それを初めて聞いたとき、まぁでもそうだろうなって…とくにバーテンダーは男性の仕事だと思いますね。女性はまだまだ進出できていない。
女性バーテンダー、最近は少し増えてきましたけど、でも本気でやろうと思っている人はすごく少ない。確かに、地味だし、拘束時間長いし、立ちっぱなしでだし、手なんてもうガサッガサだし…人並みの精神力ではやっていけない。
かっこいい制服着て、シェーカー振って…というような、ドラマのようなことは1ミリもなく、むしろものすごく地味な仕事です。
でも、どの世界でもそうですけど、もっと女性が出てきてもいいと思う。男性社会の仕事でも。そういうところを変えていきたいって思いはあります」

watashicreat-jingu5今後の夢や目標を聞かせてください
将来はオーナーになりたいという岡崎さん。本気でやりたいなら、後輩も育てたい。けれど、もちろん条件は「本気がどうか」だ。 

岡崎「なんとなくしているっていうのが好きじゃないの。実際、そういう風に働いている人が多い中で、志が高い人はそれを貫かなきゃいけないと思うし、あきらめる必要もないし、やりたいことがあるっていうの、すごく恵まれていることなんだよね。ありがたいよ。おこがましいんだけれど、わたしがこういう風に生きることで、若い人たちの何らかのきっかけになれば、すごくうれしいです」

芯のある女性、岡崎さん。
苦手だと思うことを、生涯の仕事として選んだ、強い女性。
今後、バーテンダーとしてどのようなお店を作り上げていくのか、彼女の活躍を楽しみにしている。

「ワタシクリエイト in神宮前 担当 コーディネーター」インタビュアー:谷雅史
1985年生まれ。ソーシャルラウンジ・AJITOの店長兼バーテンダー。
バーテンダーとしてだけではなく、「食」に関しての企画や、企業家たちの交流会など、様々なイベントを行う。経営陣からの信頼も厚い、若きプランナーである。
ライター:澤田千佳
1985年生まれ。現在広告関連会社で勤務。そのかたわら、ダンスや音楽などエンタメ業界に精通し、イベントの立案やラジオの企画など、幅広い企画を行っている。