TSUGUGOTO 耐熱ガラスの新しい試み
日本の伝統工芸を新しい形で継承する「tsugugoto」
今回の「tsugugoto」は東京日本橋にあるHARIO株式会社さんに伺ってきました。1921年から、ガラス製品を扱うHARIOさんは時代とともに機械による製造を進化させていらっしゃいましたが、今再び原点に立ち返り、ガラス職人が丹念に作った作品をお届けしたい、また手加工の技術を次の世代に残したい、との思いで【HARIO Lampwork Factory】というブランドをたちあげられました。「耐熱ガラス」だからできる様々なカタチ。。。
そんな素敵な取り組みをレポしてきました!
まずは、日本橋にあるHARIO株式会社さんの本社へ・・・。もと銀行だったという建物は登録有形文化財で重厚感たっぷり。歴史があるHARIOさんにぴったりな建物。。。。
もともとビーカー等の理化学品の生産から始まり、サイフォンやキッチン用品を作っていらしたHARIOさん。昔は日本で2社あった耐熱ガラスを扱う会社も今では1社に・・・。
ガラスには普通ガラス・・・ソーダガラスと呼ばれるものと強化ガラスと耐熱ガラスとがありますが、耐熱ガラスは1600度の高温を必要とし、設備費がとてもかかるのでなかなか新規参入できないのが現実だそうです。
1社しかないからこそ、地域・社会貢献や技術を受け継いでいく人材育成になみなみならぬ努力をされているんですね。
見学をしながら麦茶ボトルを発見!
「昔は麦茶等を作るときビール瓶を使用していたそうなんです。そこで、HARIOが麦茶の瓶を耐熱ガラスで作ったんですよ」
「一家に1個はありましたね。私の実家も3個ぐらいあります!HARIOさんにお世話になってるかもしれませんね!」
ごく普通の生活の中、いたる所に耐熱ガラスが使われていて、取材をする事によって知るきっかけを頂きました。
日常でモノを使うときにこれはどうやってできたんだろうとあまり考えてませんでしたが、こうした歴史や、技術の話を聞くと、モノができるまでの背景が浮かび上がってきて、もっと大事に扱わなければと改めて考えさせられます。
写真上左:今回の見学を取り仕切って下さった営業の坂本絢奈さん
【HARIO Lampwork Factory】
続いて本社から少し歩いたところにある【HARIO Lampwork Factory】さんへ。
外から職人さんの作業風景が垣間みられる建物です。身近に見れることによって、作り手さんとの距離がぐっと縮まります。
中から伺うとこんな感じ・・・。
真剣な面持ちで作業されてみえます。
ここで活動されているデザイナーさんや職人さんは合計10名で、そのうち8名が女性との事!
ここにもウーマンパワーを感じます!
「こういった細かい作業は女性の方が得意だったりするんです」
・・・と、局長の根本新さん。
「男性よりも実際身につける女性の方がよりお客様に繊細さや美しさを伝えられると思っているんです」
皆さん口々に女性だからこその、このプロジェクトに誇りを持ってみえました。
↑常に身につけていらっしゃるみなさん。自分自身身につける事が一番の伝え方。
受け継がれる技術
ここでも受け継がれる技術の現場に遭遇しました。
若手育成のために週に一度、講師として訪れる熟練された職人さん・・・。
真剣な面持ちで見てらっしゃる若手の職人さん・・・。
伝統技術を受け継がれる皆さんの共通ともいえるこの風景・・・。
この瞬間に出くわす事ができた事に感謝!
今回お話をお聞かせ頂いたメンバーの方達。
ありがとうございました★
今後ワークショップ等皆様にもっとガラスを知って頂くきっかけのプロジェクトを考案中だそうです!
是非、参加してみたい!!
【HARIO Lampwork Factory】の耐熱ガラスのアクセサリーは
アトリアストアにて販売開始しました。
あえて色をつけないこのシリーズはガラス本来の質感を感じて頂けるよう無彩色であるがゆえの造形美を表現された
素材感が味わいを産むアクセサリー達です。HARIO Lampwork Factoryご紹介動画はコチラ
日本で一社という事に誇を持ちながらも、一社であるからこそ同時に技術をたやすことなく受け継いでいかなければならないという強い責任感を皆さんが個々に持ちあわせ、プロジェクトを立ち上げられたことにとても感銘を受けました。
人と人の繋がり。。。そして伝統の技、心の継承。。。私たちアトリアも微力ながらも、みなさんに知って頂くきっかけに貢献できればと思っています。。。。