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ワタシクリエイトInterview プラントハンター西畠清順さん | Atlya

ワタシクリエイトInterview プラントハンター西畠清順さん

01

ヒュッテアトリアにプラントハンターの西畠清順さんをお招きして、エモーヴ代表の井尾さわこがアトリアメンバーと一緒に生き方や働き方についてお聞きしました。

井尾さわこ(以下、井尾):清順さんは最初から植物の仕事をしようと思っていたわけではないそうですが、そういう、大きなきっかけを作れる場というのはとても大事ですよね。アトリアとしても子供と植物が関わる場をつくりたいと思っていて・・・。子供が楽しいことをお母さんも楽しめる場であり、お母さんが楽しんでいる姿を子供が見られる場、それがアトリアらしいと考えています。

西畠清順(以下、清順):いまは自分の会社を見ていても女性の時代だなって思うんです。女性の方が意欲的で元気なんですよね。問題意識も責任感も強くて、それを見るとこれから世の中を引っ張っていくのは女性なのかなと思う。アトリアさんを見たときに、女性が輝くヒントを得られるのかなと思いました。
最近女性の力が大きい。自分の会社でも20人いる社員の半数以上が女性で、男性は6、7人程度。僕の代わりに動いてくれる人だったり、温室の管理をするひとだったり、社員食堂には食事を作ってくれるおばちゃんもいます。

アトリアメンバー(以下、メンバー):食堂いいですね

清順:いいですよ。社員が仲良くなるのにいい。男性は外の仕事が多いからあんまり利用しないけど、女性は農場や温室まわりの仕事が多いから食堂で机囲んで食べるんです。その日たまたま来ていたお客さんをぼくがむりやり連れて行ってコミュニケーションをとる。著名な方だったり農家の方だったり、いろんな人が来るけどみんな同じように食べるのがいい。女性はそういうのが上手いですよね。

02

井尾:アトリアに関わる女性。アトリアのメンバーの方々とは一緒にいろんなことができると思う。まだ構想をみなさんに説明できていないので、まだまだこれからですが。プロジェクトを少しずつ共有することで、これからいろんなことを読者メンバーと共有したい。女性を幸せにすることで家族が幸せになって、それが社会をより良くして、みんなを幸せにすることなんだよということをもっと伝えたい。そのためには新しい形の何かを作りたい。クリエイティブな人がきちんと経済活動に参加していることが大切。それをアトリアがきちんと体現することで世の中に伝えたい。HOW toではなくそれを自分でつかみ取ってもらうためのプラットフォームを作りたい。いまはまだ模索中ですが。

清順:ヒカリエのイベントはそういう意味ではわかりやすくていいですね。

井尾:これからは、プロがプロでいられる学び舎を作りたいんです。女性は結婚や出産でキャリアをリセットしてしまう。そうではなくて、育休中の女性が何かを学んで次のステージに進めることができる学びの場を作りたい。そこで清順さんに、生き方を軸にした講演なんてしていただけると嬉しいな。

清順:代々木ヴィレッジで開催できたらいいですよね。あそこは発信力があるし、外の空間が気持ちいいじゃないですか。あそこは世界中の植物が仲良く暮らしている世界観というテーマと、もう一つ季節感を出しています。こないだ植物の入れ替えしてくださる人を一般の人にやってもらおうと公募したら、すぐにいっぱいになりました。芝生を自分たちではったり、園芸の先生を呼んで作品を作ってもらったり。その中には著名な雑誌の編集長さんがいたり、日銀のお偉いさんから普通の方まで植物好きな人が集まって嬉しそうに作業してくれました。そして最後はみんなでカレーを食べる。みんなカレーに騙されてただ働かさせられてるだけじゃん(笑)、という感じですがみんな楽しんでくれて。とくに植物じゃなくてもいいと思うんです。実験的に町づくりをしている場なので、いろんな方が関わっていいと思う。アトリアさんもワークショップや作品展をしてみたら面白いと思います。

井尾:アトリアに関わって参加してくれている方の課題は、半径3メートル以内の人にしか作品を見てもらえない。それがアトリアというコミュニティを介することによっていろんな人に見てもらえるようになった、という声はいただいています。例えば代々木ヴィレッジでのイベントがそういう方を応援してくれるようなものになるといいな。作品作りしている人はみんなすごく真面目な方ばかりで、経済的な豊かさより、好きだからやっている方ばかり。その方のために何かしたい。ヒカリエでのイベントでは終わり間際に飛びこんできてくださった方がいたり。ここにくれば何か見つかるんじゃないかって、ワタシクリエイトに期待してくれている方が増えてきたと感じています。

清順:代々木ヴィレッジが出来て2年半なんですよね。そこから爆発的に会社の環境が変わった。もともとは卸業だから会社の名前が出ない仕事ばっかりだったけど、少しずつ名前が出るようになったら本当に変わった。やっぱり場って大事だと思った。あそこは勝手に肖ってねっていうスタンスだから、なんでもやってみたらいいと思う。来年の春くらいがいいんじゃないですか。

メンバー:これまでもプラントハンターの仕事をされていて。代々木ヴィレッジに事務所を構えてからもお仕事は変わらないんですか?
05
清順:20代くらいから自分の事務所は構えようと思っていた。ずっと卸業だったから名前がでない仕事だった。それが段々つまらなくなってきていたというか、ガーデンデザイナーなどのプロの方に材料を卸す仕事の枠に自分がおさまらなかったんでしょうね。若い頃は自分の名前が出たら爆発的に売れるはずだと思っていた(笑)。それまでは一見さんお断りの閉ざされた世界だったので。
ずっと東京に事務所を持ちたかったから、そのタイミングで代々木ヴィレッジに事務所を構えた。そこからメディアにも出始めて爆発的に環境が変わりました。メディア関係の露出はだいぶ精査していますが、仕事自体はよっぽど違うなと思わない限り、出来る範囲で受けています。

メンバー:タイミングの取り方とかはクリエイターさんに教えてあげたい。そういうのがわからないから怖がってしまう手仕事系のクリエイターさんが本当に多いと思うので。

清順:アトリアから巣立っていって「今俺こんなになってんで~」っていう方がでると面白いですね(笑)。

メンバー:やっとウェブの中から飛び出してリアルな場作りができてきたので、これからが本当に楽しみです。

清順:それこそ代々木ヴィレッジを使うといい。クリエイターさんを呼んで人脈作りができるようなパーティをやってもいいし。

井尾:わたしたちも植物系のコンテンツ作りには興味があります。ヒカリエのイベントでは、仲間の生態系観測のメンバーが渋谷の街の生態系を見てみよう!というワークショップを開催してくれたり。

メンバー:海外にもよくいかれるんですよね?

清順:海外にもクライアントができてきたのでよくいきます。フランスのアパレルブランドだとか。日々、お客さんの要望にどうやったら応えられるかを考えている。そうすると、いろんなところから紹介の嵐がやってきます。基本的にはあまりメディアの情報を信用していない(笑)。仕事になったらいろんなことを考えます。
「そらの植物園」に来ていただいけたらご案内しますよ。

メンバー:一番好きな植物は何ですか?

清順:さくらが好きです。御車返(みぐるまがえし)が好き。会社に桜が見れる丘を作って、御車返を植えました。そこで花見ができますよ。桜にはカリスマ性がある。桜が咲きそうになったら日本全国が沸き立つじゃないですか。モクレンやシャクナゲじゃそうはいかない。

メンバー:小さいころから植物に触れていたのですよね?

清順:小さい頃から植物に触れてはいたけど、全然興味がなかった。21歳までは全然。いまでは桜の花を見ただけで種類がわかるようになりました。そこまでわかる人間は日本ではそんなにいないです。小さい頃といまの触振れ幅がすごい。

メンバー:家業をつぐきっかけは?

清順:小さいときから家族だけで食卓を囲むことがなく、いつも家族+泥だらけの職人さんがいました。それがおとこの世界っぽくてよかったんです。

メンバー:(そういう背景から)こども向けのイベントも手掛けられるのですか?

清順:一つは赤坂サカスでママサカスというイベントの依頼で芝生スペースを作りました。木のボールでボールプールを作ったり、はがきの木を植えたり。3週間で40万人来てくれて大盛況でした。そこは評判がよかったんです。NHKの「ようこそ先輩」という番組では、母校に帰って2日間小学校の先生になりました。最後に生徒と別れる時には号泣してしまって。後日、5年生の子たちがぼくのために音楽会を開いてくれました。僕の農場にきたらこどもたちが大喜び。収集がつかなくなるくらい大騒ぎしたけど、みんなで作業して面白かったですね。

【清順さんお仕事紹介の写真】
03

いつかは学校というか塾をやりたいんです。植物を触りながらみんなで語り合うような。園芸学校やらないかと言われたり、奇跡のりんごの木村さんと農場をやりませんか、などいろいろなところからお声がけいただいている。漠然とした構想はあるけど、目の前の仕事に追われてなかなか実現できていないけど、今後はぜひ取り組みたいです。

04〈プロフィール〉
西畠清順/にしはたせいじゅん
明治元年より150年続く、花と植木の卸問屋「株式会社 花宇」の5代目。
日本全国・世界数十カ国を旅し、収集・生産している植物は数千種類。日々集める植物素材で、いけばな・フラワーデザイン・室内緑化・ランドスケープなど国内はもとより海外からのプロジェクトも含め年間2000件を超える案件に応えている。
2012年1月 ひとの心に植物を植える活動である、“そら植物園”をスタート。
様々な団体・企業・個人と植物を使ったプロジェクトを多数進行中。